近年、蛍光分子を利用した生体イメージング技術が注目されており、これは病巣の発見と治癒、または生命科学現象の理解に役立つ技術と考えられています。

この分野の発展には、優れた蛍光プローブ分子が欠かせません。例えば、強く光る分子があれば、それだけ生体の「深い位置」を観測しやすくなり、これまで観測できなかった現象の発見に繋がる可能性があります。また、新しい機能をもつ蛍光分子があれば、それに伴い新しいイメージング技術や分光法の開発に繋がることもあります。

仁子研は2016年12月に発足しました。上述のように、「新しい蛍光分子が新しい科学を拓く」と信じ、日々蛍光分子の研究を行っています。同グループの渡辺教授・波多野講師との共同研究に加え、山口大学の川俣先生、鈴木先生や、フランスストラスブール大学の Dr. Andrey S. Klymchenko 氏と共同した応用研究にも取り組んでいます。

【 研究紹介 】

① ピレンを基盤とした新規蛍光プローブの開発

これまで、ピレンと呼ばれる蛍光性分子を基に、様々な色素を開発してきました。

一般的に、ピレンと言えば「エキシマ―発光」「Ham 効果」といった蛍光現象が知られていますが、仁子研のピレンは一味違います。

今後も、① 強発光性 ② 低退色性 ③ 二光子吸収性 ④ 近赤外発光性 ⑤ 環境応答性 などといった機能をキーワードに、優れた蛍光分子の開発に取り組んでいきます。

② 超分子蛍光プローブの開発

これまで、両親媒性分子の自己組織化と、蛍光分子に内在する「凝集―分散に応じて蛍光性が変化する」性質を利用した超分子蛍光プローブの開発を行ってきました。

上図は、生細胞の中でのみ蛍光性を発現する刺激応答性ミセルであり、セラノスティクス材料としての応用が期待されます。

他にも、ナノ油滴やリポソームといったナノキャリアを利用した超強発光性ナノプローブの開発や、それらを利用した細菌検出デバイスの開発にも取り組んでいます。

CONTACT US:

〒780-8520 高知県高知市曙町2-5-1

高知大学理工学部化学生命理工学科

渡辺・波多野・仁子研究室

Faculty of Science and Technology, Kochi University

WatanabeHadanoNikoLabratory